賃貸併用住宅の屋根と外壁を実際に塗装してみての感想
古典的な詐欺まがいの営業がキッカケ?、屋根と外壁の塗装を決意した我が家。
最初の提示は150万円以上でしたが、3社から見積もりを取って120万円まで値下げをすることができました。
屋根と外壁塗装の具体的な打ち合わせ内容
塗装業者を決定したあとは、どの色にするか、どういった塗料を使うかを説明を受けながら決めます。
塗料の種類については最初の段階である程度聞いていたのですが、もう一度改めてということで説明を受けました。
ここで高級な塗料に変えれば追加料金で塗装をすることもできるということでしたが、わりといっぱいいっぱいだったので、最初の提案通りのものにしました。
塗料にもアクリル系やシリコン系、そしてさらにそれよりも高品質な、なんでもスペースシャトルの塗装にも使われるものもあるということでした。
当然安いアクリル系ものは耐久性が低く、本当に色を変えるだけ、10年も経てば再塗装の必要があるということで、先方もあまりおすすめしてきません。
一応防水性は高いということでしたが、風雨に晒されたり、日光でどうしても劣化してしまうということです。
一方でシリコン系の塗料はややアクリル系よりも値段は高くなりますが、その分15年ぐらいは一般的に色も劣化せず、耐久性も高いということでした。
3度塗りをすることで色むらも無くなり、外壁に用いられている素材に対してシリコン系の塗料は色のノリも良く、発色面でも期待できるそうです。
そしてアクリル系と違って遮熱性があるのがシリコン系の一番の特徴。
表面で日光を跳ね返すので、室内の気温が夏で2℃ぐらい違ってくるそうです。
色の豊富さはアクリルもシリコンもそれほど変わらず40色ぐらいありました。
ただし屋根はまた色合いが違ってきて、濃い目のものが多いのですが、こちらは15色程度しかありませんでした。
塗装例を実際に貼り付けたパンフレットまであって、費用がかかるだけに販促にもお金かけてるなーという感じでしたね。
塗装屋さんのサイトで屋根と壁の色のコーディネートテストができるのですが、なかなかしっくり来るものがないので悩みました。
最後に紹介してもらったスペースシャトルの塗装にも使われるという塗料ですが、価格で言えばシリコン塗料の軽く2倍はするものでした。
これで塗った場合は120万が170万ほどになるということで断念。
機能を聞くと遮熱ではなく、断熱性があり、家の中の気温の拡散を防ぎ、外気が家の中に侵入してくることを防ぐ、というものでした。
遮熱だと夏場にしか高価がないのだけど、断熱は夏だけではなく冬にも暖かく過ごせるということで、暖房費の節約になるそうです。まあ塗装費自体がすごくかかるわけですが(笑)。
後、屋根塗装で初めて聞いたのがスペーサーを屋根と屋根の間に噛まさないと、屋根同士が塗料で癒着をしてしまい、毛細管現象で家の中にどんどん水が侵入し、最悪の場合は木造の住宅の場合腐食してしまうというものでした。
家の塗装をやる前はこんなことまるで興味がなかったし、知らなかったので色々勉強になるなあ、と思いましたね。
工事の1週間前までに色の決定が必要ということで夫婦で相談して決定。
購入時と大きく印象は変えないながらも屋根と外壁を同系統の色にして、統一感のあるカラーコーディネートにしました。
いざ塗装工事
塗装の日程はやはり梅雨は作業が滞りがちになる上に、乾燥も遅いということで梅雨明けに行いました。
夏場は作業は熱くて大変だけれど、塗装自体はスムーズに終わるので、塗装屋さんにとってはいい季節らしいですね。
逆に冬は寒いのはともかく乾きづらくて仕事がなかなか進まないそうです。
作業の前には1階の住人や周囲の家に対して『これから塗装工事を行うので迷惑をおかけします』という旨のチラシまで配布をしてくれました。
こういう気遣いができる会社だと、やっぱり信用してよかったなという気になります。
特に越してきたばかりの人間だと、周囲に最初に印象を悪くしてしまうと、その後の生活に色々と支障をきたす可能性もあります。
また自分はこういう細かい気遣いがあまりできる人間ではないので、先回りして動いてくれる業者さんというのは大変ありがたいものです。
1階の方にもタオル付きできちんと案内を配ってくれました。
本当は自分が説明すべきことなんですけどね。
実際にかかった工程は土日を抜いて7日間程度、足掛け丸2週もありませんでした。
足場の設置で一日。
その後は洗浄や屋根の歪みなどの再調整、そして下地から塗装とどんどん進んでいきました。
昼間に作業をしているし、土日はやっていないので直接自分が作業の様子を見ることはなかったのですが、拍子抜けするぐらいにあっさりでした。
最初は「長い時は3週間ぐらいかかるかもしれません」という話だったのですが、実際にはその半分ぐらいでした。
屋根と外壁の塗装中には2階から垂れ幕を垂らして、自分の会社の宣伝と、スペースシャトルにも使われているというハイテク塗料の宣伝を欠かさないのも、抜け目ない感じでしたね。
バッチリチラシも置いてありました。
月曜日から始めリ翌週の水曜日には足場も撤去され塗装完了。
さすが塗りたてだけあって、新築の家に勝るとも劣らない外観に仕上げてくれました。
せっかくなので家の正面から写真を撮ってみたら、屋根に鏡のように周囲の風景が写り込んでおり、まさにピカピカ状態。
想定外の出費となりましたが、高いお金を支払っただけの満足感がある良い仕事でした。
後玄関ドアも購入時から変えていなくて、ちょっと塗装が剥がれていて気になっていたのですが、そこも「サービスしますよ」ということでやっていただきました。
終了後の日曜日には塗装前の写真と塗装後の写真をファイルにして、完了報告書として持ってきてくれました。
なかなか塗装屋さんがパソコンの使い方など苦手なのではないかと、勝手に偏見を持っていましたが、この会社はホームページもしっかりしており、書類も見やすく作ってくれる良い会社でした。
ただその後1週間後ぐらいに、たまたま1階の住人の方にあったので「色を塗り替えたんですけど、どうですか?」と聞いたら「はあ、あはは(作り笑い)」だったのはちょっとショックでしたけどね(笑)
そして屋根と外壁と葬儀にやろうと思って先延ばししていた家のお披露目パーティーも実施。
親や姉家族、また友人を呼んで2回行ったのですがいずれも好評でした。
どうせやるならばやっぱり早めにやってしまったほうが良いですよね。
塗装をして思ったこと
3階がロフト的な作りなので、外気の影響を受けやすく、塗装をして効果があるかなと思いましたが、まあそこまで暑くないかなという感じでしたね。
エアコンいらずで夏過ごせるかも、ぐらい期待していたのですが流石にそれは無理でした。
でもここで壁と屋根をきれいにしたことで、翌年の募集をする時にも築年数の古さをカバーできるのではないか、との目論見もありましたし、確定申告をする時に1回部分も塗装しているので利益を減らして減税効果もあるのではないかと、色々大家業ならではの計算を同時にしました。
特に経費として計上することを意識するようになるのは、サラリーマンとしてだけの生活をしていると、考えることがありませんからね。
視野を広げるとか、法律をちょっと勉強するきっかけになるという意味でも、大家業は社会勉強としてサラリーマンの副業におすすめできるでしょう。