怪しい営業がキッカケで外壁と屋根の塗装に着手したけど予想以上の金額に

賃貸併用住宅を購入し住み始めるようになってから数ヶ月。

それまでの賃貸生活から面積は2倍以上。
家賃収入は入り、妻は専業になり家事育児が全部任せられる。
職場への距離はやや遠くなったものの許容範囲。
おまけに3階の趣味ルームにDIYで陳列棚を造り、趣味の玩具を並べ私は心から「いやあ~家を買ってよかった」という生活を満喫していました。

ただひとつ気になっていたのは外壁の塗装で結構剥がれが目立つこと。

白い色の壁は色合いは保たれていたものの、角の塗装はパラパラと剥げ落ちる場所が目立ち、触ってみると粉を吹いている箇所も見受けられました。

ネットの検索でも壁が粉を吹き出すようになると、かなりまずいとのこと。

購入する時にも壁の塗装は20年ほど前に一度行ったきりであると聞いていたので、そのうちやらなければいけないなとは思っていました。

それ以上に深刻なのは屋根。

元々は赤い色をしていたのでしょうが、サビが目立つようになり、今ではほとんどこげ茶色に。

雨漏りをするという話は聞いていませんでしたが、これもかなり塗装に必要性を感じていましたし、やはりきれいな色のほうがいいとも思っていました。

しかし塗装を行うのならば、足場が必要なので外壁と屋根は同時に行わないともったいないですし、そこそこ大きな家になるので100万はくだらないだろうという目算はありました。

流石に家を買ったばかりで貯金も減ったので「数年してお金が貯まったらやるかな」ぐらいのつもりでいました。

賃貸物件運営の本やサイトでも「外壁塗装をしたら入居者が一気に増えた!」というのはよく見かける文句でもあります。

ただこの時点では客付けにはすでに成功していたので、まあ退去が出るであろう2年後あたり、もしくは空き室が埋まらなくなった時点で初めて検討しようかとも思っていたのです。

「なーんだ外壁塗らなくても人はいるじゃん」とも思っていましたし、私の実家が築40年だったのですが、屋根は親に聞くと一回、築10年ぐらいの時に塗ったそうですが、壁は一度も塗ったことがないとのこと。

あまり修繕の必要性はないのではと、舐めていましたね。

そう考えるとマンションはローン返済だけではなく、管理費に修繕積立金で数万円かかりますから、いくら充実した設備を快適に使うためとはいえ大変ですよね。

まんまと飛び込みの怪しい詐欺に騙される

ある日の土曜日、外出し夕方に帰宅。

そうしたら妻に「今日、近所で屋根の修理をしていた大工さんが急に来て『お宅の屋根の釘が外れそうになっている。応急処置で直してあげますよ』と言われた」と報告。

さらに直してもらったあとに「これは結構痛みがあるので致命傷になる前になおした方がいいですよ。屋根がダメになると家も腐っていきますから」と危機的状況であることも伝えられました。

後に知ったのですがこれは本当~に古典的な詐欺手法で、近所にも警告の張り紙があるほど。

しかし我々夫婦はそんなことは全く知らずに「そんなにまずいのか…屋根の交換までするとすごくお金がかかるぞ」と深刻に悩んでいました。

複数の会社に見積を依頼

とりあえず状況を確認したいので、屋根の塗装をやっている業者に見積もりをお願いすることに。

近所にあるホームセンターが併設しているリフォーム会社と、横浜にある会社をネットで見つけたので2社に見積もりをお願いしました。

ホームセンターの方はすぐに来てくれ「塗装は確かに剥がれていて錆びている箇所もある。でもそこまで屋根はまずくないので、塗装だけで大丈夫ではないか」とのコメント。

横浜の会社も私が不在の平日にチェックを行ってくれ同様のコメントを残していったようです。

やはり最初に突然来た大工さん?は大袈裟なことを言っていたようで、、、怪しいと思い調べてみると、これはよくある屋根業者の手法だということを知りました(笑)。

その後とりあえず見積もりを出してもらったのですが、両社とも屋根と外壁を合わせると150万円ほど。
かなりの出費になります。

ホームセンター側は屋根の交換まで含めた見積をくれたのですが、それなんと400万円!
小さな家建つだろうって値段ですよね。
屋根って高いんだなあと改めて実感をしました。

150万円でも仕方ないかな、とは思っていたのですがその時に通勤電車の中で見つけた吊り広告にこんな文言が。
京王電鉄関係の会社で「今なら外壁塗装30%OFF!」
これは見積もりもらう勝ちがあるのではないかと思い早速連絡。

まあこれも後になって一年中キャンペーン価格をやっていることを知ったのですが(笑)
まあいいです。

そしてまた平日に見積訪問に来てもらい、後日見積書が到着。
一気に安い115万円となりました。
3割引く前は150万ぐらいですから、30%OFFは嘘じゃないんだな、と思ったのも事実です。

なお我が家は3階建てということもあり、壁の面積が広く、屋根も傾斜が急でなかなか塗りにくくとはどこの見積でも伝えられました。

「大きい家はいいよな~」と満足した生活をしていたのに「大きい家って金かかるな…そんなに大きな家にしなきゃ良かった」とこの時ばかりはちょっと悔やんだものです。

一般的な外壁塗装ならば100平方メートルの家で50~70万ぐらいとのことでしたが、それでもまあ屋根まで含めてこの値段ならなんとか許容範囲です。

値下げ交渉に成功

ただ、ここでこれを材料に他の会社の見積もりを下げることを思い浮かべるのも普通のことですよね。

横浜の会社さんは結構見積もりに来られた時の対応が丁寧で、塗料についても非常に細かくそれぞれの性質まで詳しく説明してくれていたので、人間として気に入っていました。

こう言っては失礼ですが、塗装関連の仕事をする方は荒っぽい方が多く、「なんだかなあ」と思うこともしばしば。

家にインターホン取り付けの工事やエアコン設置を頼んだときも「なんで金払うほうがこんなに気を使わにゃならんのだ」と思ったこともありました。

しかし横浜の業者さんは非常に腰が低く、いい意味で想像とギャップが有りました。

そこでもう一度来てもらい京王の見積もりを見せ「う~ん結構厳しいけど、家のドアまで塗って120万円でいかがでしょうか?」と相手も男気を見せてくれたので、こちらもその場で即答。おまかせすることになりました。

ホームセンターと京王の方は後で、メールで「ごめんなさい」と送っておきました。

太陽光発電の見積を取る

屋根塗装の費用の数割は足場の設置台になります。
そこで足場がある時にできることは全部やってしまおうと思い、太陽光発電の設置も検討しました。

家庭用のソーラーパネルを国が買い取ってくれるのは知っていましたし、目の前の家にもこれでもかとソーラーパネルが敷き詰めてあります。

そこで横浜の会社に「知り合いでそういうことをやっている会社を紹介してくれ」と依頼。

先方も快諾し、工事のついでに足場を流用してもいいとのことでしたので、家に来てもらいました。

この方も物腰が丁寧で非常に話しやすく、疑問にもすぐ回答してくれました。
非常に率直に、
「この家は屋根の形状が複雑なので、あまりパネルを設置できない。
120万円ほどでとりあえず、可能な場所は敷き詰められますし、それで収入を得ることも可能です。ただ自治体方の補助を含めて計算しても、毎月8千円ぐらいプラスになるだけですね。元を取るまで10年以上かかりますので、正直に行ってあまりおすすめできないです。」
とセールスに来たはずなのに、逆のことを言うほどでした。

私としては売電価格が保証されている10年間で、設置代の元をとる。
10年後に売電価格が下がっても今度はソーラーパネルからの発電を家の電気代に使えばいいぐらいの気持ちでいました。

そのためには蓄電池が必要であり、今は蓄電池も100万円以上するのですが、まあ10年後ならばソーラー発電がもっと普及して蓄電池の価格も下がっているだろうという目算もありました。

しかし、ここまで「おすすめできない」とはっきり言われてしまうと、なんとなく「そうですよね~」と流されてしまいました。

結構ソーラーパネル関係の会社の倒産が多い中で、非常に誠実な会社さんだったと思います。
しっかりしている会社にはしっかりしている仲間がいるのだな、と感心しました。

ただソーラーパネル設置に助成金を出している自治体は結構ありますし、10万円ぐらいだしてもらえます。
検討している人は調べてみるといいでしょうね。

次回は屋根塗装の内容と、実際の工事がどんな模様であったかをお伝えします。