実際にアパートを見学に行ってみた(物件内見)
予算、広さ、場所と申し分ない物件を新年早々発見。
しかしネックになっていたのは築年数25年以上という点でした。
ただ中古物件は築年数以上に、家の状態の善し悪しは売り主の管理が影響するのもまた真理です。
内覧当日は物件と隣駅にある不動産屋まで赴いてから、車で現地へ。
営業マンの方と車の中で世間話を少々。
先方に聞かれたのは、「今東京の東側に住んでいるのに、神奈川の家は遠くないか」という点でした。
やはり、冷やかしで見に来ているのか、本気で探しているのか、こちらの本気度は気になるようです。
その点については「今の職場が東京東部とここのちょうど中間地点なので、通勤時間は変わらない、それでいて実家に近くなるので、親に来てもらうのにも丁度よい」ということで納得をしていました。
賃貸併用アパートの周辺環境をチェック
車の移動の中で気になるのは、やはり最寄り駅周辺の環境とお店などでしょう。
毎日使うであろうスーパーや何かと使い勝手の良い100円ショップ。
その他にも、ホームセンターとか、クリーニング店とか、本屋とかコンビニ、飲食店も必要ですし、役所や郵便局。
気にならない人はいないですよね。
その点は、車内でルートを見ながらなんとなくチェックしました。
後は駅からのルートと家のある場所。
隣駅から車で行ったのもで、最寄りからのルートはその時点では正確なものは良くはわからなかったのですが、結構坂を登っていったので、「ちょっと大変かもな…」という印象はありますした。
ただ、駅周りに日常の買い物ができる場所は大体ありましたし、大きなものを買うときは、隣駅などに週末に行けばいいだろうという感じでした。
大学時代に何度か来たことがある駅ではありましたが、改めて見ると「意外といろいろな店があったんだな」と見直しました。
家の周りは完全な住宅街で丘の上。
これまで平地に住んでいて、コンビニが徒歩すぐの場所だったので、そこだけは不便でしたけど、まあ一軒家を買うならば、そうなるのはある程度織り込み済みでした。
家の中で特に注意して確認した部分とは
そして、目的の賃貸併用アパートに到着。
外観をざっと見た感じでは塗装剥がれはなく、すぐに塗装が必要な感じではありませんでした。
ただ屋根は遠目から見ても色が古ぼけており、多分家を買ってから一度も塗装をしていないのでは、とは思いました。
駐車スペースは2台あり十分な広さ。
ただ屋根はありません。
家主は奥さんのみ在宅でした。
ご主人は60を過ぎた現在でも現役でバリバリと仕事をされているそうです。
出張なども多く、あまり家に帰ってこないため、引っ越しも一任されているとのことでした。
独立されたお子さんが湘南の方に住んでおり、その近くで先のことを考えて住みたいのが売却を考えた直接の理由ということも聞けました。
そのため、売却期日が切迫しているわけではなかったようです。
むしろまだ家の購入は決まっていないということでした。
大変品の良い方で、家の中を見たときも「これまで綺麗に使ってきたんだろうな」というのが率直な気持ちでした。
インテリアにもこだわっており、ピアノなども置いてあってはっきり言って上流家庭。
まさに「金持ちの家だ・・・!」という感じです。
階段の手すりなどにも彫刻が施してあり、リビングには大きな鏡で部屋を広く見せるような作り。
ガラスケースなども備え付けであり、子供の写真やちょっとした置物などがたくさんおいてありました。
ご主人の寝室、奥様の寝室を見せていただき、プライベートな部分もしっかりと見せていただいけたのも好印象。
水回りは中古住宅を買うとほぼリフォームをすることになると思うのですが、風呂もトイレも5年以内に替えたばかりということで、この部分がリフォーム不要だったのも大きいポイントです。
もちろん窓の立て付けや、洗面所のお湯が出ない、シャワーの交換が必要など不備はいくつかありました。
ただしいずれも大した不備ではなく、数万円以内で直せるものなので、全交換が必要なものと比較すれば、気にもなりません。
そして気になっていた3階の部屋。
非常に大きなワンルームに納戸が2部屋。
趣味の部屋として使うのに最適で、結構コレクションが多い自分にとっては大変魅力的なスペースです。
ただここで問題が一つ。
屋根裏部屋として作った部屋なので、床面積に含まれてない部分があり、登記のし直しが必要であり土地に対して容積率オーバーにもなるということ。
その時の自分の知識ではよくわからなかったのですが、後々ここで結構意外に費用がかかることになります。
なにはともあれ、出窓や洗面所の扇風機、3階の天窓など精緻を凝らした作りになっており、自分の中では「これは当たりだ!」という気持ちでいっぱいだったのです。
住人が3部屋中一人だけ!その理由とは?
そしてマイソクに「3部屋中一部屋のみ賃貸中」という記載があったので、その理由も必ず確認をしておきたいところでした。
部屋の状態が悪くてとても人に貸し出せないようでは、収益を得られる物件という、家の購入条件を満たせないことになります。
不動産屋から、奥さんにそのことを聞いてもらいましたが、結局「数年前から売却を検討していたので、入居者がいると売りづらいと思い、退去後に募集をしていなかった」ということでした。
部屋の状態は十分に貸し出せるような綺麗さであり、特に角部屋は広めでそれぞれ洗濯物干し場もきちんと確保してあるので、周辺のアパートなどと比べても遜色のあるものではなかったです。
壁紙などもきっちり手入れをされていたので、築30年には見えない綺麗さでした。
ただユニットバスであることは一つの懸念材料であり、後々色々考えなくてはいけないことになります。
あと洗濯機置場も外であり「部屋が広く使える」メリットはありますが、人気の面で言うといまいちかなと思わされました。
唯一住んでいる人はもう20年近く住んでおり、特に出ていく予定もないのでそこはオーナーチェンジ扱いになるだろうということでした。
ずっと住んでくれていて、先も住んでくれそうなのはこちらとしてもありがたい話でした。
内覧時は売主の人柄も重要と実感
内装の綺麗さ、外観も無難、空き部屋があった理由も納得で、かなり私の中でも購入に心が揺れ動いていました。
特に奥様の人柄が大変に素晴らしく、住まいを大事に使われていたことが、挙動から伝わってきましたし、いろいろな話を聞いても嫌な顔ひとつされずに、包み隠さず話してくれました。
内覧時の対応は非常に重要だと、本などにも書いてありますが「この人からなら家を買ってもいいな」と思わせることは、大変重要だと実感させられました。
もちろん自分も同様に誠意のある対応をし、「この人ならば家を売ってもいいな」と思われるように努めることも重要だと思います。
家の中ももちろん内覧に際して、掃除や整理をしたのでしょうが、普段使いのものからしてきちんと収納部分までしっかり分類して整理されていたので、買ってみた後に「何だこれは!」ということはないだろう、と信用に足る方でした。
ここまででほぼ自分の中では購入の意志が決定。後は家族と親の説得です!
私が賃貸併用住宅を購入したきっかけ
賃貸併用住宅購入のきっかけ
私が住宅購入を考えたきっかけですが、子供が家の中を歩き回る程度の成長を見せるようになり、都内で借りていて3DKのマンションではいかにも手狭になってきていました。
特にリビングが狭いのが不満であり、子供が走っても危険がないような大きめのリビングのある家に住みたいと思うようになり、2015年頃から中古住宅を中心に、SUUMOやat homeなどの不動産サイトで家を探していました。
もちろん漠然と「30代後半にはマイホーム欲しいよな…」という気持は若い頃からありましたが、具体的に「欲しい」から「必要」に変わったのは子供の成長が要因だったと思います。
その他にも会社へはドアからドアへ1時間以内に行けること、新宿まで電車30分程度で行ける程度の距離であることをエリアとして定めていました。
これは毎日通勤することを考えると、譲れない条件でした。
さらに新宿から距離のない場所ならば、双方の実家から中間地点だろうという考えもありました。
これは子供の面倒を見てもらう、という下心と、孫の顔を見せるため、という親孝行の気持ちも含んだものです。
賃貸併用住宅に何を求めていたか
さらにもう一点、私が家探しの条件にしていたのが、何かしら稼ぎを生み出せる家であることです。
子供を保育園に預け、妻が新宿近くの職場で時短勤務という形で仕事をしていたのですが、新宿から30分以内の場所を探すとはいえ、このタイミングで引っ越しをすると保育園に預けられる可能性は薄く、仕事をやめざるを得ない状況に追い込まれることは想定していました。
しかし育児にはお金がかかりますし、今後2人目の子供も欲しいという夫婦共通の希望もありました。
そのため私の方で大きめの家を買い、居住スペース以外に、何かしら空いているスペースを使って収益を生み出せないかと考えていました。
その案として飲食店、スタジオ、自宅でカルチャー教室などの候補もありましたが、なかなか具体的なアイデアは生み出せていない状況でした。
また新宿からそれほど距離のない場所で、家はできるだけ大きい家が良いとなると、当然サラリーマンの稼ぎでは新築はなかなか手が出ないので、中古を中心に探していました。
主に家を探すときの条件は予算である4500万円以内、新宿に通じる路線で検索を行い、家の面積が150平方メートルであることを条件に設定していました。
それなりに収益物件は見つかるものの、家の部分の面積が狭いものが多く、またビルやマンションになると築年数が古いものは管理費や修繕費が非常に高いので、実質的に6~7000万円級の買い物になってしまい、かなり返済に苦労しそうだということで、これだ!という物件に巡り合うまでにはなかなか至らなかったのです。
条件を満たすちん賃貸併用住宅物件を発見!
しかし今年の1月、SUUMOで上記の条件で検索をしていた時に、これは!という賃貸併用住宅の収益物件を見つけることができました。
職場へは電車の乗り換え1回で通うことも可能で、電車に乗る時間は30分未満、ドアからドアの所要時間も1時間弱、新宿へも30分以内で行くことが可能、駅からの距離も徒歩10分以内で問題なし。
そして最も気にしていた収益性ですが、アパートが1階に3室付いており、そこから家賃収入を得ることが可能と書いてありました。
2階部分と3階部分が居住スペースになっており、2階は17畳のLDKとリビングの広さも十分で、寝室や子供部屋にできる部屋もある家です。
更に3階は屋根裏部屋ということでしたが、マイソクを見る限り実質的に18畳の非常に広いワンルーム。天井の高さも2メートルほどあり居室として使えるものとありました。
2階と3階を合わせれば自宅部分の広さも120平方メートル以上あるということで、家部分の広さも問題なし。
さらに価格も3980万円と予算内ということで、自分が希望していた条件をすべて叶えてくれるものでした。
ただし、多少ネックになっていたのは築年数が25年以上とかなりの古い物件であること。
それ以前にも何度か内覧をした物件はあったのですが、築25年以上の物件を見たときは「これはリフォームをしないと、とても住めたものではないな…」と感じるものばかりだったのです。
不動産屋にもリフォーム込みプランを提示され、リフォームだけで予算1000万円ということがありました。
しかし、この物件はマイソクの写真で見た限りは、外観の状態も悪くなくとりあえず百聞は一見にしかずで、行って見てみようという気にさせてくれる程度の状態であったことも確かです。
中古住宅は結局スペックだけで判断するのではなく「その家がお金をかけて作った注文住宅であるかどうか」「持ち主がリフォームなどをしっかりと定期的に行っているか」と言う2点が重要であるとは、それまでの経験で感じ取っていました。
つまり中古住宅は、当たりハズレが大きいだろうと思い「ここは当たりであってくれ!」との希望を込めて不動産屋に連絡をし、内覧に臨みました。
不動産屋からの返事は、年明け早々に情報を公開したばかりであり、幸いにもまだ全く問い合わせはないということでした。
自分から内覧希望日を伝え、当時の住居であった江東区からはかなり距離のある場所ではありましたが、火曜日に連絡をし、週末の土曜に不動産屋に行きました。
さて内覧に臨んだ物件は当たりであったのか外れであったのか、そして私がチェックをした部分とはどのような点であったのか、また次でお伝えしたいと思います。